トップページDRPについて放送番組審議会>第4回東京、大阪放送番組審議会 議事概要

放送番組審議会

Council for broadcast

バックナンバーはこちら
社団法人デジタルラジオ推進協会
第4回東京放送番組審議会 議事概要
1. 開催年月日 平成15年12月16日(火)
午前11時00分~午後1時00分
2. 開催場所 デジタルラジオ推進協会東京事務所会議室
3. 出席委員 加藤真代 副委員長(主婦連合会副会長)
杉山知之 委員 (デジタルハリウッド(株)代表取締役会長)
坪井節子 委員 (弁護士)
弘兼憲史 委員 (漫画家)
福岡俊弘 委員 ((株)アスキー取締役兼週刊アスキー編集主幹)
 欠席委員 田尻嗣夫 委員長(東京国際大学教授)
中川正雄 委員 (慶応大学教授)
 協会側出席者 亀渕昭信 理事長
近衛正通 東京運営委員会委員長
東海林通 専務理事兼東京事務所長
日比谷義男 東京編成委員会委員長
小針俊郎 東京編成委員会副委員長
中村彰良 東京編成委員会委員
小高正行 東京事務所放送部長
今田亜津子 番組審議会事務局員
4. 議題 1)正副委員長の選任
2)協会の活動報告
3)データ放送および3セグメント放送の説明
4)1セグメント試作受信機による番組視聴
5. 審議内容
 冒頭、番審委員の任期が2期目に入ったことを受けて、第1議題である正副委員長の選任が行われ、委員による互選の結果、前期と同様、田尻委員長、加藤副委員長が選出された。

第2の議題である「協会の活動報告」については、放送開始時の10月にCEATEC、民放大会、A&Vフェスタで実際の放送を聴いてもらう展示視聴会を開催したこと、11月には受信機発売を促すため対メーカー説明会を開催したこと、また放送エリア拡大をめざし増力特別部会を協会内に発足したことなどの報告・説明を近衛東京地区運営委員長が行った。また、事務局からは、A&Vフェスタの会場でデジタルラジオについてのアンケート調査を実施したことが報告され、デジタルラジオへの認知度が50%だったことや、音質の良さが評価されたこと等の結果が説明された。

第3の議題である「データ放送および3セグメント放送の説明」については、91chのデータ放送に関して編成委員会の中村委員(NHK)が、98chの3セグメント放送に関しては編成委員会の小針副委員長(エフエム東京)が、それぞれデモ端末やプロジェクターを使って、合成音声を含む副音声放送、文字・静止画・簡易動画のデータ放送の例を委員に披露しつつ説明を行った。
以下、この議題に関する委員の主な質問・意見内容と協会側の回答は次の通りである。

・ (サービスの選択)操作が難しそうだが、視聴者はこの色々なデータ放送を今のような説明なしで楽しめるか?
―――順番に選択していけばいいので、難しくはないと思うが、受信機の操作方法は商品企画にもよる。
・ パソコン画面で表示する受信機の双方向機能の説明があったが、プロバイダーが必要なのか? また、携帯電話とペースメーカー問題のようなものはデジタルラジオで起こらないか?
―――協会の会員にはプロバイダーもいる。今は、通信業界が放送に乗り出している。放送とプロバイダーの垣根は低くなっている。また、ペースメーカーへの懸念については、放送を受けるだけなら影響はないと思われる。発信の際、通信を使用するところでは、起こりうるかもしれない。
・ データ放送の中で、漫画を、それも擬音などの音入りで放送できると面白いと思うが。また、人生相談などで回答者の顔を写せるか?
―――それぞれ、できる。
・ ダウンロードサービスなどについては、いくら位になりそうか?
―――今は、無料放送という位置づけで、全体の番組を聴くのは無料だが、今後、ダウンロードサービスなどはそこだけ有料ということもあるだろう。まだ具体的な額など出ていない。

最後の議題である「1セグメント試作受信機による番組視聴」については、各委員が自宅や職場で協会貸与の1セグメント受信機を事前に聴いた感想・意見が、次のように述べられた。

・ 信濃町のオフィスで聴いたが、予想以上によい音だった。20年近く前にCDを始めて聴いた時の感動を思い出した。奥行きを感じた。なお、自宅(目黒区)では(受信は)きびしかった。
・ 御茶ノ水のオフィス内で、ヘッドフォン出力からステレオセットのスピーカーにつないで聴いた。あるチャンネルがところどころ聞こえなかったりしたが、ほぼ聴くことができた。今のFM放送と比べてどの位、音質がいいのか、知りたい。そのあたりのことはデータとして持っていたほうがいい。今後、オーディオ評論家に聴いてもらう時に必要になる。音質がいいことがデータ的に説明できれば、これは魅力となる。
―――今、協会ではCD並みの音質とか「スーパークリスタルサウンド」などと言う言い方もしているが、検証が必要だと思う。
・ 各チャンネルで音質が違う印象を受けたが。
―――確かに、各チャンネルの音の出し方が違う。144kbpsとか128kbpsで送っているチャンネルが多いと思うが。また音楽そのものの素材の質も関係しているだろう。
・ アメリカのAM放送は音がいい。コンプレッサーに工夫をしていると聞いている。
―――デジタルラジオの場合、やはり圧縮する分、元の音とは違うと思う。良く聴いてもらえる工夫は必要だと思う。
・ 自宅(成増)のマンション2階ではどのチャンネルもほとんど聞こえなかった。また、仕事で寄る四谷の文化放送の建物内でも入りが悪かった。この協会に来る途中、タクシーの中で青山や六本木ぐらいからはよく聞こえた。98chでデジタルラジオの説明をしている番組があり、面白かった。今はこういう番組を流すべきだ。
今のアナログ放送では、50歳以上をターゲットにしているAM局をよく聴いている。こうした世代に向けて是非番組を作ってほしい。
・ 平屋の事務所(本郷)では聞こえなかったが、すぐ近くの自宅マンション11階では、よく聞こえた。94chの番組「フューチャリング」のボサノバや91chの番組「ふるさと自慢うた自慢」を聴いた。音も良かったが、91chの番組では、トークも抑揚や奥行きが良く出ていた。クラシック、朗読(森繁など)、寄席などをデジタルラジオで聴いてみたいと思った。
・ 四谷の事務所では聞こえず、高台にある自宅(和光市)のマンション5階のベランダに出ても断片的に聞こえる程度。そこで、外出の際に受信機を持って出て、池袋の三越屋上で受信した。93chはチャンネル紹介の画面もきれいに出ていた。94chは音はいいが、例えば98chに比べて音が小さい印象だった。鳥の声や口笛がクリアで、モダンジャズがよかった。高齢者に向けて励ますような番組を期待したい。また、ラジオの操作が簡単にできるよう希望する。送る側は若い人が多いと思うが、聴くほうは高齢者も多いと思ってほしい。
以上
社団法人デジタルラジオ推進協会
第4回大阪放送番組審議会 議事概要
1. 開催年月日 平成15年12月22日(月)
午前10時45分~午後1時00分
2. 開催場所 デジタルラジオ推進協会 大阪事務所会議室
(大阪市中央区城見2-1-61ツイン21MIDタワー21階)
3. 出席委員 上村十三子 委員
河内厚郎 委員
かんべむさし委員
佐藤友美子 委員
西村光司 委員
野村卓也 委員
丸野豊子 委員
 協会側出席者 柳瀬 璋 副理事長
東海林通 専務理事
西川光男 大阪運営委員会委員長
田島 俊 大阪運営委員会副委員長
山本善一 大阪事務所長
岡本喆二 大阪事務所放送部長

伊藤 健 KBS京都プロデューサー
4. 議題 1)正副委員長の選任
2)協会の活動報告
3)試作受信機による番組視聴
5. 審議内容

 審議会委員の2年任期終了にともない、3期を限度に再任可能との放送番組審議会規程に則り各委員に継続を打診、各委員の再任了承を得、2期目第1回の審議会を開催した。
第1議案である正副委員長の互選が行われ、委員による互選の結果前期に引き続き、丸野委員長、野村副委員長が選出された。
第2議案以降は丸野委員長が議長となり、「協会の活動報告」については、10月10日放送開始当日、ツイン21ギャラリーで開催した「体感視聴会」、及び関東地区で開催されたCEATEC、民放大会、A&Vフェスタなどでの展示視聴会、11月に実施した受信機発売を促すためのメーカー説明会、また関西地区での各放送局主催の「ラジオまつり」へのイベント参加、さらに家電量販店で開催した「体感視聴会」などの普及広報活動報告が行われた。また、10月10日の放送開始イベントほか各会場で、デジタルラジオについてのアンケート調査を実施、デジタルラジオの認知度が50%あったこと、また音質の良さが評価されたこと等の集計結果の報告も行われた。
第3議案の試作受信機による番組視聴では、デジタルラジオの抱える事情から、次のような対応のもと当日の番組視聴を実施した。

・ 受信機が市場に無く、協会所有の受信機貸出しによる、自宅・職場等での視聴も受信地区によっては受かり難く、事前の視聴が難しい。

・ そのためデジタルラジオ番組を初めて聴く委員が多いこと。

・ 番組も音声のみの番組と音声+データ(文字、画、副音声等)の付いた番組と大分し2種類のパターンがあること。

・ 当日1~2時間で、これら番組を充分に視聴するのはまず不可能であり、審議する状況にはならない。

以上を踏まえ、せめて音声のみの番組だけでも事前に試聴できる様に10月スタート月に放送した「京都サウンドスケープ」を審議対象番組としてコンテンツ部会で選び、CDに収録して委員に配布した。
尚 審議会当日は、番組編成も特別編成とし、当該番組も含めデータ付番組を3本と音声のみの番組4本、NHK制作番組の計8本のフルチャンネルで放送し、会議では各委員1台づつの受信機で一通りの番組を視聴した。
視聴タイムの冒頭「京都サウンドスケープ」の制作担当、伊藤健(KBS京都)プロデューサーから同番組の企画趣旨等の説明と質疑の時間も設けた。
この審議会における委員の主な質問や意見内容は次の通りである。

・ 市販受信機が販売されていない現在、視聴できる場所を常設しては?
―――地下鉄梅田駅構内に常設スペースを確保する計画もあったが先約があり実現できなかった。継続して常設スペース確保を検討して行きたい。

・ 携帯電話の普及が著しいが、デジタルラジオ搭載の携帯電話の考えは?
―――現在KDDIから検証実験の話もあり、他の携帯各社ともデジタルラジオ普及の連携を図って行きたい。

・ CD、DVDにダビングして広報PRに活用しては?
―――コンテンツ部会でダイジェスト番組の制作を企画しているが、CD等の広報PR目的の使用には、著作権2次使用の問題が生じる。

・ これからは、ターゲットを絞ってじっくり視聴してもらうことを考えては?
―――体感視聴会も普及には必要なことだが、一刻も早い受信機の市販を目標に、受信機メーカーに折衝して行きたい。

最後の議題である「試作受信機による番組視聴」については、実際に放送されている番組内容を聴いた感想・意見が、次のように述べられた。

・ 全ての番組が将来静止画、データ付きで放送されるのですか?
―――各チャンネルの考えによるが、必要に応じ静止画、データが付くと思うが、先ずは高音質を生かした音声番組を充実させたい。

・ 「京都サウンドスケープ」を聴いてデジタルラジオは、朗読・童話等のナレーションもの例えば源氏物語など洗練された内容で何回も聴けるものが求められるのではないかと思う。

・ ラジオ本来のゆっくり聴けて、精度の高いものが今あるアナログのラジオとの差別化となるのでは

・ 「京都サウンドスケープ」の作り手として、実用化試験放送というチャンス生かして、好きなことをやってみようと言う自由さの予感はありますか?
―――市販受信機が発売されていない状況で、自由な企画発想のもと、上質感のあるゆっくりとした語り、京都をイメージさせるBGMでアナログラジオと違う番組制作を試みた。
―――イベント視聴会での評価も高く、静止画・データ付きの作品として、京都の四季をレギュラー企画として続編制作を決定、現在2月放送の番組として制作中です。

・ 京都は、関西より見る京都と、東京サイドから見る京都とでは受けとめかたが異ってくる。映像が付かないと京都の良さは表現できない。語りも標準語でなく、BGMも琴など和の音色が合うと思う。

・ ジプシージャズは非常によく出来ている。マニアックであるが聴き易い。単なるムードミュージックでなく、何か得したなと思い聴きいった。

・ 飛行機の機内サービス音楽のように、限定された条件下でそのあたり方を考え、また小規模オフィス向けのBGMとしては。

・ 物語りの復権が云われているが、デジタルラジオには古典文学の朗読などがよく合っているのではないかと思う。

・ 京都に居住している関係で番組シーンはよく理解できたが、京都以外の人にはもう少し詳しく掘り下げた内容説明が必要ではと思う。画像は是非欲しい。NHKの「音の風景」的にしては。

・ 村上春樹の小説朗読など先行投資として、講談社と交渉し番組化しておいては?過去に村上春樹のエッセイの朗読番組が好評だった。

・ 音声に画像が付く発想でなく、まったく新しいフェースデザインが開発・改良される必要があるのでは。

・ 音声の良さを認識するならば、大阪のオーケストラを紹介するクラシック番組があってもよい。

・ 画像は静止画でも、全てのチャンネルに有った方がよい

・ 演出上年代ものの録音状態の良くない音源を選んでいるようだが、デジタルラジオのスタート当初は、最新の録音状態の良いものを厳選して放送すべきだ。

・ 8チャンネルの音量のバラツキは統一した方が良いのでは。
―――確かに、各チャンネルの音の出し方が違う。音源素材によってレベルが異なるため、各チャンネル送出時のバラツキを統一する様に技術委員会において作業をしているので、まもなくレベル統一される。

・ デジタルラジオの放送時間帯、聴取対象を絞り込んだ企画内容の番組作りをすれば視聴者は必ず付くと思う。

・ 「京都サウンドスケープ」は、深夜一人でジックリ聴く番組だと思った。臨場感もあり落ち着いた語り口がとてもよく思わず番組に引き込まれ、京都を旅した気持ちになった。

・ 各チャンネルが、似かよった内容の番組で編成されるより、色んなジャンルのバラエティーに富んだ番組を当制作し、ファンを確保すべきだ。

本日の皆様のご意見は、デジタルラジオの可能性を探っている制作者にとって、大変刺激的であり参考になりました。 心から御礼を申し上げます。

以上
TOP