トップページ>DRPについて>放送番組審議会>第4回東京、大阪放送番組審議会 議事概要
Council for broadcast
審議会委員の2年任期終了にともない、3期を限度に再任可能との放送番組審議会規程に則り各委員に継続を打診、各委員の再任了承を得、2期目第1回の審議会を開催した。 第1議案である正副委員長の互選が行われ、委員による互選の結果前期に引き続き、丸野委員長、野村副委員長が選出された。 第2議案以降は丸野委員長が議長となり、「協会の活動報告」については、10月10日放送開始当日、ツイン21ギャラリーで開催した「体感視聴会」、及び関東地区で開催されたCEATEC、民放大会、A&Vフェスタなどでの展示視聴会、11月に実施した受信機発売を促すためのメーカー説明会、また関西地区での各放送局主催の「ラジオまつり」へのイベント参加、さらに家電量販店で開催した「体感視聴会」などの普及広報活動報告が行われた。また、10月10日の放送開始イベントほか各会場で、デジタルラジオについてのアンケート調査を実施、デジタルラジオの認知度が50%あったこと、また音質の良さが評価されたこと等の集計結果の報告も行われた。 第3議案の試作受信機による番組視聴では、デジタルラジオの抱える事情から、次のような対応のもと当日の番組視聴を実施した。 ・ 受信機が市場に無く、協会所有の受信機貸出しによる、自宅・職場等での視聴も受信地区によっては受かり難く、事前の視聴が難しい。 ・ そのためデジタルラジオ番組を初めて聴く委員が多いこと。 ・ 番組も音声のみの番組と音声+データ(文字、画、副音声等)の付いた番組と大分し2種類のパターンがあること。 ・ 当日1~2時間で、これら番組を充分に視聴するのはまず不可能であり、審議する状況にはならない。 以上を踏まえ、せめて音声のみの番組だけでも事前に試聴できる様に10月スタート月に放送した「京都サウンドスケープ」を審議対象番組としてコンテンツ部会で選び、CDに収録して委員に配布した。 尚 審議会当日は、番組編成も特別編成とし、当該番組も含めデータ付番組を3本と音声のみの番組4本、NHK制作番組の計8本のフルチャンネルで放送し、会議では各委員1台づつの受信機で一通りの番組を視聴した。 視聴タイムの冒頭「京都サウンドスケープ」の制作担当、伊藤健(KBS京都)プロデューサーから同番組の企画趣旨等の説明と質疑の時間も設けた。 この審議会における委員の主な質問や意見内容は次の通りである。 ・ 市販受信機が販売されていない現在、視聴できる場所を常設しては? ―――地下鉄梅田駅構内に常設スペースを確保する計画もあったが先約があり実現できなかった。継続して常設スペース確保を検討して行きたい。 ・ 携帯電話の普及が著しいが、デジタルラジオ搭載の携帯電話の考えは? ―――現在KDDIから検証実験の話もあり、他の携帯各社ともデジタルラジオ普及の連携を図って行きたい。 ・ CD、DVDにダビングして広報PRに活用しては? ―――コンテンツ部会でダイジェスト番組の制作を企画しているが、CD等の広報PR目的の使用には、著作権2次使用の問題が生じる。 ・ これからは、ターゲットを絞ってじっくり視聴してもらうことを考えては? ―――体感視聴会も普及には必要なことだが、一刻も早い受信機の市販を目標に、受信機メーカーに折衝して行きたい。 最後の議題である「試作受信機による番組視聴」については、実際に放送されている番組内容を聴いた感想・意見が、次のように述べられた。 ・ 全ての番組が将来静止画、データ付きで放送されるのですか? ―――各チャンネルの考えによるが、必要に応じ静止画、データが付くと思うが、先ずは高音質を生かした音声番組を充実させたい。 ・ 「京都サウンドスケープ」を聴いてデジタルラジオは、朗読・童話等のナレーションもの例えば源氏物語など洗練された内容で何回も聴けるものが求められるのではないかと思う。 ・ ラジオ本来のゆっくり聴けて、精度の高いものが今あるアナログのラジオとの差別化となるのでは ・ 「京都サウンドスケープ」の作り手として、実用化試験放送というチャンス生かして、好きなことをやってみようと言う自由さの予感はありますか? ―――市販受信機が発売されていない状況で、自由な企画発想のもと、上質感のあるゆっくりとした語り、京都をイメージさせるBGMでアナログラジオと違う番組制作を試みた。 ―――イベント視聴会での評価も高く、静止画・データ付きの作品として、京都の四季をレギュラー企画として続編制作を決定、現在2月放送の番組として制作中です。 ・ 京都は、関西より見る京都と、東京サイドから見る京都とでは受けとめかたが異ってくる。映像が付かないと京都の良さは表現できない。語りも標準語でなく、BGMも琴など和の音色が合うと思う。 ・ ジプシージャズは非常によく出来ている。マニアックであるが聴き易い。単なるムードミュージックでなく、何か得したなと思い聴きいった。 ・ 飛行機の機内サービス音楽のように、限定された条件下でそのあたり方を考え、また小規模オフィス向けのBGMとしては。 ・ 物語りの復権が云われているが、デジタルラジオには古典文学の朗読などがよく合っているのではないかと思う。 ・ 京都に居住している関係で番組シーンはよく理解できたが、京都以外の人にはもう少し詳しく掘り下げた内容説明が必要ではと思う。画像は是非欲しい。NHKの「音の風景」的にしては。 ・ 村上春樹の小説朗読など先行投資として、講談社と交渉し番組化しておいては?過去に村上春樹のエッセイの朗読番組が好評だった。 ・ 音声に画像が付く発想でなく、まったく新しいフェースデザインが開発・改良される必要があるのでは。 ・ 音声の良さを認識するならば、大阪のオーケストラを紹介するクラシック番組があってもよい。 ・ 画像は静止画でも、全てのチャンネルに有った方がよい ・ 演出上年代ものの録音状態の良くない音源を選んでいるようだが、デジタルラジオのスタート当初は、最新の録音状態の良いものを厳選して放送すべきだ。 ・ 8チャンネルの音量のバラツキは統一した方が良いのでは。 ―――確かに、各チャンネルの音の出し方が違う。音源素材によってレベルが異なるため、各チャンネル送出時のバラツキを統一する様に技術委員会において作業をしているので、まもなくレベル統一される。 ・ デジタルラジオの放送時間帯、聴取対象を絞り込んだ企画内容の番組作りをすれば視聴者は必ず付くと思う。 ・ 「京都サウンドスケープ」は、深夜一人でジックリ聴く番組だと思った。臨場感もあり落ち着いた語り口がとてもよく思わず番組に引き込まれ、京都を旅した気持ちになった。 ・ 各チャンネルが、似かよった内容の番組で編成されるより、色んなジャンルのバラエティーに富んだ番組を当制作し、ファンを確保すべきだ。 本日の皆様のご意見は、デジタルラジオの可能性を探っている制作者にとって、大変刺激的であり参考になりました。 心から御礼を申し上げます。
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