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放送番組審議会

Council for broadcast

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社団法人デジタルラジオ推進協会
第6回東京放送番組審議会 議事概要
1. 開催年月日 平成16年9月30日(木)
午前10時30分~午後1時00分
2. 開催場所 デジタルラジオ推進協会東京事務所会議室
3. 出席委員 田尻嗣夫 委員長(東京国際大学教授)
加藤真代 副委員長(主婦連合会副会長)
杉山知之 委員 (デジタルハリウッド(株)代表取締役会長)
中川正雄 委員 (慶応大学教授)
福岡俊弘 委員 ((株)アスキー取締役COO)
 欠席委員 坪井節子 委員 (弁護士)
弘兼憲史 委員 (漫画家)
 協会側出席者 亀渕昭信 理事長
東海林通 専務理事兼東京事務所長
近衛正通 東京運営委員会委員長
中村彰良 東京編成委員会委員
塩山雅 東京編成委員会委員(代理)
吉田治憲 東京編成委員会委員
天野輝和 東京編成委員会委員
橋本敦 東京編成委員会委員
岩村創 東京編成委員会委員
小高正行 東京事務所放送部長
水野晴彦 東京事務所技術部長
松村安紀 東京事務所普及広報担当部長
今田亜津子 番組審議会事務局員
4. 議題 1)協会の活動報告
2)1&3セグメント試作受信機による番組視聴
5. 審議内容
第1の議題である「協会の活動報告」については、平成16年3月以降の主な協会の活動および総務省や関連業界の動きとこれからの予定を、近衛東京地区運営委員長が報告した。
主な報告事項としては、地上デジタルTV1セグ放送の放送運用規定との刷り合わせ等の理由によりデジタルラジオの市販受信機発売が遅れている現況、総務省が9月に発足させた「デジタル時代のラジオ放送の将来像に関する懇談会」の概略、またこれからの予定としては、PCカード型受信機の市販予定が来春となったこと等が説明された。
この議題について、委員の質問・意見は次のとおり。

・ イギリスでは家庭用のラジオがデジタル化されたとの報告が以前の審議会で報告されたが、日本ではやはり携帯電話一体型のラジオが期待されているのか?  というのも、今は高齢者が時間的な余裕を持つ時代だが、高齢者は携帯電話のいろいろな機能を使いきれておらず、やはり単体のラジオの発売が望まれる。また、そうした高齢者向けの番組も期待している。
―――普及の観点からは携帯電話型の受信機を期待しているが、そのほか、メーカーには単体のラジオ開発ももちろんすすめてほしいと考えている。また、様々な受信機やそのユーザーの幅に対応したバラエティのある番組が出てくる筈。
・ ラジオのコストとTVのコストについて教えてほしい。というのも、プロ野球とJリーグの運営費の違いがあって、Jリーグはプロ野球をまねないで低いコストでうまくやっている、あのやり方がラジオに参考になるのではと思うから。
―――大まかに言って、現行のTVとラジオでは数10分の一の違いがあるのではないか。今の放送界はTVの基準がまかり通っている点がある。地方に行くと、TVに比べてラジオ局の数が少なく選択の幅がない所もある。TVとラジオの民放の売り上げを見ても、ラジオははTVに比べてかなり低くなっている。
・ これからは放送を受身で視聴するのではなく、自ら発信していく人も出てくる。コミュニティー放送局の例では、放送とインターネットの発信を両方行っている局もある。地域性とグローバル性のブリッジが大事ではないか。
―――CDでは1万枚売れればいい、という商品もでてきている。放送の世界でも1万人に向けた放送があってもいいかも知れない。

第2の議題である「PCカード型試作受信機による番組視聴」では、91~98チャンネルの編成担当者から、実際の放送を委員に視聴してもらいながら、チャンネル編成方針や放送番組の内容について説明した。
91ch代表委員からは、多言語天気予報やジャンルを選べるニュースなどの複数音声サービスや平日午前11時台の番組「パルナスの丘」で放送した、カラオケや多言語昔話など様々な実験的な番組企画について主に説明を行った。
92ch代表委員からは、チャンネル参加社による分担制作のもと、主音声では高音質の音楽番組を放送し、副音声で株式市況情報を放送していることについて説明を行った。
93ch代表委員からは、チャンネル参加社が特定の話題やテーマで番組を編成制作、BSデジタル放送の番組のサイマル放送でもある、子どもと母親向け番組「絵本の国へ」のようにターゲットをしぼりこんだ番組なども放送を行っていることについて説明した。
94ch代表委員からは、「f分の一」ゆらぎ効果を狙った音楽番組を、チャンネル参加各社が同一のコンセプトの下にそれぞれ個別に制作していることについて説明した。
95ch代表委員からは、テーマ・時代・イベントにそれぞれフォーカスをあてた3種類の音楽番組を放送していることについて説明した。
最後に、98ch代表委員からは、3セグメントの帯域を使ったチャンネルとして、高音質多チャンネル放送、簡易動画、5.1サラウンド放送が3本柱の編成方針であること、5.1サラウンド放送に関しては8月からレギュラー番組として放送を開始したことについて説明を行った。
この議題に関する委員の主な質問や意見内容は次の通り。

・ 5.1サラウンド放送の容量はどうなっているか? また、スピーカーへの接続方法は?
―――ステレオ放送で128kbpsを使っているので、その3倍の容量で放送している。受信機に5.1専用のアダプターをつけ、アンプを通してスピーカーに配線している。
・ デジタルラジオに限らず5.1はその配線が大変。スピーカーごとにチューナーを付けてもらえると配線がいらないで便利だ思うのだが。
・ 各チャンネルの番組表を見ると、イージーリスニングなどが多いという印象だが、クラシックや世界の民謡、雅楽など邦楽の放送を期待したい。今、世の中古典にもどろうという動きもある。放送とCD等のメディアミックスの効果も出てくる筈。
―――国立劇場の文楽なども満員と聞いている。実際の視聴者が増えてくれば、いろいろな番組が生まれてくるだろう。
・ 放送のアーカイブ、2次利用についてはどうなっているか。また、蓄積型のサービスについてはどうか。今、ユーザーの間では、ファイル交換ソフトを使ってアナログの人気番組の交換がされている。
―――確かに昔のラジオ番組を聴きたいというニーズはある。ただ、現行のアナログ放送の世界では過去の番組がなかなか残っていないのも実情。デジタルの放送サービスの一つの方向は蓄積型サービスであるので、ニーズにどう応えていけるか今後研究したい。

・ 新聞のラジオ/TV欄を見て思うことだが、生活感のない若者向けか、仕事におわれて生活者の実情を知らないオジさんたちが編成しているという印象がある。例えば、幼児をかかえた母親たちはTVを見る暇がなく、ラジオを聴いている。また母親たちはいかにTVを子どもに見せないようにするか気を遣っている。最近、こどものおもちゃを探す機会があったが、音のするものに幼児は反応するのに、おもちゃメーカーは音に無関心。音の出る玩具があっても音がひどい。雑音にすぎない。おもちゃとしてのラジオを考えられないか。デジタルラジオで子どもが全神経を使って反応するような子供向けの番組を作ってくれたら面白いと思うが。
―――実は、現行のアナログラジオで幼児のための番組を企画したこともある。母親が聴くのでスポンサーがつく。ガラガラの代わりになるラジオがあってもいいと思う。デジタルラジオは壮大な実験の場である。AM/FMラジオは継続する。デジタルラジオは新しいことをやっていく必要があるだろう。

・ 教育と放送の接点は大きい。音や味覚や環境に頓着しない日本人が増えている印象がある。放送の使命は小さくない。

・ もう一つ、今の番組欄でなんとかならないか、と思うことがある。一方で素材だけを並べ、解説があるといきなりプロの解説となっている。NHKの番組で歌舞伎の平成中村座公演の番組自体はよかったのに、解説がよくない。平成中村座の公演という打ち出し方そのものがいけないともいえる。もっと一般向けに、歌舞伎を視聴したくなるような番組紹介をしてほしい。
―――TVの情報誌は多いが、見るものの立場で加工が必要と思う。

・ 先日夜中の、若い男性向けのラジオの身の上相談の番組中で、あからさまな性に関するトーク番組を聴いた。いまだに女性を性の道具と考えているような発想のトーク内容で投書しようかと思った。流行り言葉で消えていく言葉と残っていく言葉の違いにも通じるが、要は相手への思いやりがあるかどうか、ということ。
―――今、放送局は青少年問題には緊張感を持って対応しているので、是非投書してほしい。

・ 言葉の選び方については、大学の学生たちに2分間スピーチをやらせているが、今のラジオを聴いている範囲では、学生たちに模範となるような話し方がない。その点、NHK夜7時ニュースの中の天気情報担当の女性はいい。まず本題をすぱっと語り、無駄がない。手話ニュースの番組の語りも簡潔だと思う。デジタルラジオでは手話ニュースができるのではないか。
―――デリケートで難しいのだが、トライしてみたい。
社団法人デジタルラジオ推進協会
第6回大阪放送番組審議会 議事概要
1. 開催年月日 平成16年9月27日(月)
午前11時00分~午後1時00分
2. 開催場所 デジタルラジオ推進協会 大阪事務所会議室
(大阪市中央区城見2-1-61 ツイン21MIDタワー21階)
3. 出席委員 丸野豊子 委員
野村卓也 委員
上村十三子 委員
河内厚郎 委員
かんべむさし 委員
佐藤友美子 委員
 欠席委員 西村光司 委員
 協会側出席者 柳瀬 璋 副理事長
西川光男 大阪運営委員会委員長
田島 俊 大阪運営委員会副委員長
板倉俊彦 大阪事務所長
小田切武史 大阪事務所放送部長
4. 議題 1)デジタルラジオをめぐる動向
2)協会の活動報告と今後の予定について
5. 審議内容

柳瀬副理事長の挨拶と、田島運営副委員長による「デジタルラジオをめぐる動向」の説明、西川運営委員長による「協会の活動報告と今後の予定」についての報告、板倉新事務所長による所長と放送部長の交代、委員の出席状況の報告後、丸野委員長の議事進行により会議を進めた。

第1の議題である「デジタルラジオをめぐる動向」については田島副委員長から、総務省の「デジタル時代のラジオ放送の将来像に関する懇談会」が設置された件が報告された。
テレビの地上デジタル放送が昨年12月スタートし、2006年には携帯電話からTVが見られる状況ができる中でデジタルラジオがどんな方向に向かうべきか。
地上デジタルTV放送の順調な発展やモバイル放送が進んでいる事、衛星音声モバイル放送が来月スタートといわれているが、一方でブロードバンドの契約数が1500万を超え、携帯電話の契約数が7000万を超えた中、カーナビが現在のAM・FMにどのような影響を与えているか。
アナログラジオの強みとデジタルラジオの技術的特性をどうとらえるか。現在の視聴者が、デジタルラジオの移行によってメディアとの関係が変化するのかどうか。どんなサービスがあり、どんな端末(プラットホーム=課金する際の顧客管理など)を使うのか。
デジタルラジオのビジネスモデルをどう考え、早期展開を促すにはどうすれば良いかなど、現在のDRPの試験放送の今後のあり方などが説明報告された。

この議題ついて委員の質問・意見は次のとおり。

・ 実証実験するにも、もう少し機器が増えなければ。
・ 論点の資料にあるイギリスでデジタルラジオが普及しているようだが何か理由はあるのか。
―――イギリスは方式が日本と違い96年頃から開始、二年前から普及した。受信端末が小さくなったことが普及の要因と見られるが、こちらは高音質を売りにしており「キッチンラジオ」という固定で聞くもので、昨年のクリスマスでも一番の人気商品だった。日本はテレビとラジオが同じ方式であるなど、国による方向が違う。そんな中でどうすれば良いかという議論をしていけばよい。
―――ニュージーランドなどではアナログを止める事により普及が進むという事だが、日本は完全に買い換えられるまでという消費者に優しい形をとっている。
・ 一般から文句は出ないのか?
―――国策として行っていて、救済措置は何らかの形であるようだ。

第2の議題である「協会の活動報告と今後の予定」に関しては西川運営委員会委員長が説明した。
昨年の放送開始から東京も含めDRPの関連イベントを11回開いている。
2~3ヶ月という短期間に結構行ったというのが実感だ。メーカーに対しては東阪で説明会を開催している。これまでが前回の審議会までの報告である。 
3/22以降の活動に関しては、大阪ではMBSの一階ロビーに受信端末を常設しており、5月からはNHK一階のアトリウムでも常設している。
春から夏にかけてはFM802の「ファンキーマーケット」やAM神戸の「神戸祭り」、MBSの「デジタル放送がやってきた展」、民放労連大会での体感視聴会、7/31から8/8まではMBSの「オオサカキング」など、3月以降で6回開いている。
また8/4に賛助会員として「デンソー」と「東光」が加わった。現在42社だが参加の打診もある。注目を集めていると考えている。
9/14にはTFMとKDDIが簡易動画のデモンストレーションを行った他、9/22からは昨年同様、パシフィコ横浜で「A&Vフェスタ」を開催した。
さらに本日から10/8まで電界測定が組まれている。聞きづらい状況を緩和するべく、大阪でも出力アップをめざすために行うもので、端末感度の基礎データを作るために行っている。このデータを持って、総務省に働きかける。
今後の予定では東京は幕張メッセで「CEATEC」という映像関係の大きな展示会がある。大阪でも10/9と10に一周年を記念して天保山の観覧車で「体感イベント」を行う。10/16に新聞協会主催のイベント展示を行う他、甲南高校文化祭、11月に「MBSラジオまつり」、大阪工業大学の大学祭、民放大会、和歌山の「マルチメディア祭」「ABCラジオまつり」「OBCラジオまつり」「fmosakaリスナーズパーティー」の予定がある。
今年も11回くらいの回数のイベントを予定している。この中で甲南高校や大阪工業大学など、若いターゲットに向けた形は望ましい。今後もこういった実績を踏まえていきたいが、毎回「いつ機器が出るのか」尋ねられるのが辛い。先日のCEATECでもそんな質問を受けた。「昨年とどのように変わったか」という問い合わせにも苦慮した。

この議題ついて委員の質問・意見は次のとおり。

・ 今日の審議会でハードが非常に大きなウエイトを占めていることがわかった。パンフレットを見るといろいろなことができるが、全部共同開発の世界である。デジタルラジオで新しい世界が開けるかが見えて来ない気がする。全部できるというものでなく、もっと絞り込んで考える必要がある。発想の転換を求めたい。初めから大きいものではなく確実なところから求めていくべき。
―――DRPの会員も様々なのでいろいろな考え方がある。
―――大阪の場合は音声に特化すべきという声が強い。
・ マスメディアから脱してパーソナルメディアを目指してはどうか。
・ 受け手が何を求めているか。こちらに盲点はあるのではないか。端末がある程度普及した段階で、一度考えて見る事も必要だ。
・ 局の制作体制はどうなっているか?
―――今は各局が順番にアイディアを出し合って作っている。最近は外部にも制作をお願いしている。
・ 「アスパラクラブ」という形のクラブを朝日新聞が作る。なかなか興味深い企画で今後のモデルを見る気がする。デジタルラジオの今後の重要なビジネスモデルにもなるのではないか。
―――DRPでも気楽にダウンロードするようなしかけを考えているが、まだ問題がある。
―――協会という立場と実用化試験放送という面がある。最大公約数を狙ってしまうが、何年か先に事業として存立するにはパーソナルメディアとして何かを打ち出すしかない。

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